『日本の野生植物 草本�U』：ナデシコ科ツメクサ属

　メ　　　　　　モ

市街地の植込み（上段画像）、道ばた、畑など身近な場所、さらには舗装道路の裂目のような劣悪な環境下にも生えています 。

草高が5〜15cmの小さな草で、目立ちません。上段画像は高さ約5cm、葉は平均的長さ8mm、幅１mmです。

花は下段画像のように茎の上部の葉腋に1個咲き、直径は4mmほどです。

下段右側は花の拡大画像で、周りの5個が緑色のがく片で、卵形〜楕円形、長さ2〜2.5ｍｍ、先は円形で、外側に腺毛が生えています。

花弁は5個で、卵形〜楕円形。雄しべは5〜10個ですが、下段右画像の内側には4個しか分かりません。中央が雌しべで、腺毛のある5個の花柱が見えます。

和名の爪草(ツメクサ）は葉の形に由来しています。