科　属　名

『日本の野生植物 草本�V』：ナス科ナス属

　英　　 　名

black nightshade, fox-grape

　学　　　 名

Solanum nigrum L.

日本と世界の分布

北海道〜琉球、世界の温帯〜熱帯

   生　育　型

1年草

　生　育　場　所

道ばた、空地、土手、田の畦、畑、樹園地など

   開  花  期

6〜10月

　身近な類似種

アメリカイヌホオズキ・オオイヌホオズキ・ケイヌホ オズキ

　メ　　　　　　モ

畑や道ばたなどに生える1年草(上段 ・２段目画像）。

茎はやや角ばり、枝分かれし高さ30〜100cm。花序は葉柄のつけねより少し上のところから花枝を出し、散形状に5〜12個の白い花(稀に淡紫色）を咲かせます(上段〜3段目画像）。

この辺りでは最近、イヌホウズキ類のアメリカイヌホオズキやオオイヌホオズキがふえており、 とくに後者がイヌホオズキより多くなっています。これらの違いは微妙で、神奈川県植物誌2001の検索表によれば次ぎのようです。　　　

イヌホオズキ；「花冠は基部まで切れ込まず、直径8〜12mm。種子は長さ約2mm。果実中に球状顆粒は含まない」。２段眼画像；花冠は径8.0〜9.5mm、葯長2.0〜2.5mm、下段画像；種子長2.0mm。

アメリカイヌホ オズキ（アメリカイヌホオズキ画像）；「花冠は基部近くまで切れ込み(3段目画像）、直径4〜6mm、裂片は巾狭い。種子は長さ1〜1.5mm。果実中の球状顆粒は4〜10個。花序は散状に1〜4花。葯は長さ1〜1.5mm、花柱は長さ2〜3mm」。

オオイヌホオズキ（オオイヌホオズキ画像）；「花冠は基部近くまで切れ込み、直径8〜12mm、裂片は巾狭い。種子は長さ1〜1.5mm。果実中の球状顆粒は4〜10個。花序は5〜8花。花数が多くなると、基部の小花序1〜2個は離れてつき、やや総状。葯は長さ2〜3mm、花柱は長さ4〜6mm」。