科　属　名

『日本の帰化植物：アオイ科ゼニアオイ属

   英           名

ｄｗａｒｆ mallow

　学　　　 名

Malva neglecta Wallr.

日本と世界の分布

ヨーロッパ原産の外来植物、北海道〜琉球

   生　育　型

越年草、短命な多年草

　生　育　場　所

空地、建物沿い道ばた、休耕畑など

   開  花  期

7〜11月

　メ　　　　　　モ

ユーラシア原産。195８年東京都の小石川植物園で野生が最初に確認されました。現在は全国に広がっており、この辺りでは建物沿いの道ばた（上段画像）や休耕畑（2段目画像）などに点在しますが多くありません。

越年草または短命な多年草。茎は下向きの毛が密生（5段目左画像）、基部から分枝、叢生して四方へ広がります（2段目画像）。高さ30〜60cm。葉身は円形から腎臓形、縁は浅く5〜７裂、幅3〜5cm、基部は深い心臓形です。葉柄は長さ5〜10cm、上向きの毛があります（2段目画像）。

花は径1cmほど、葉腋から伸びた短い花柄に1花咲きます。花弁は5個、白色で内側に淡紅紫色の筋があり、倒心臓形で先が浅く凹みます（4段目画像）。がくは5裂、裂片は3角形、長さ3〜5mmで花弁の半分ほどです（5段目左画像）。そして、がくの基部に小苞が３個あります（5段目左画像のがくの下側に線形の小苞が1個見えます）。多数の雄しべが雌しべを取り巻いています（5段目右画像）。

果実は扁平で径6mmほど、12〜15個の分果が輪状に並んでおり（下段画像）、黒色に熟します。下段画像の果実は、がく片に包まれている未成熟段階の淡緑色です。