科　属　名

『日本の野生植物 草本�U』：オシロイバナ科オシロイバナ属

   学　 　　名

 Mirabilis jalapa L.

日本と世界の分布

北海道〜琉球、メキシコ原産の観賞植物の逸出

   生　育　型

多年草

　生　育　場　所

市街地周辺の道ばた・空地など　

   開  花  期

７〜11月

　メ　　　　　　モ

メキシコ原産と考えられている観賞植物。1600年ころに渡来して栽培されていたものが逸出し、現在この辺りでは上段 ・2段目画像のように道ばたや空地などに野生化しています。

多年草で、高さは1mほどになり、よく分枝します。葉は長さ5〜10cmで、3段目画像のように卵形で先が尖り､濃緑色です。

花は夏〜秋にかけて、画像のように枝先に集散花序につきます。下段画像の緑色のがくのように見えるのは苞葉。花弁のように見えるのはがくで、長さが3〜6cmあります。花の色はふつう鮮やかな紫紅色ですが、黄色（2段目画像）や白、多色の絞り花もあります。夕方に開花して翌朝にしぼみます。

果実は紫紅色のがく筒の基部に包まれた偽果（子房以外の部位が成長した果実を偽果といいます。）、下段画像のように黒色の球形でかたく、表面にしわがあります。

英名の「フォー・オクロック」は4時ということで、午後晩くなってから咲くことに因みます。和名は漢字の「御白粉花」で、胚乳が白粉質の白粉に似ていることに由来します。