科　属　名

『新維管束植物分類表』：カヤツリグサ科スゲ属

　学　　　 名

Carex mitrata Franch. var. mirata

日本と世界の分布

福島県〜九州、朝鮮南部・中国

   生　育　型

多年草

　生　育　場　所

林とその周りなど

   開花・結実期

3〜5月

　身近な類似種

アオスゲ・ノゲヌカスゲ・ヒカゲスゲ・ヒメカンスゲ・ホソバヒカゲスゲ

　メ　　　　　　モ

斜面林下部の草地(上段画像）や雑木林などに生育する多年草。

株は叢生し、ほふく枝はありません。株基部は褐色。葉はやや硬く、長さ30cmほどで、この時期は先が5cm前後枯れており、幅2〜3mm（詳細画像�@）。

花序は頂小穂が雄性で、淡褐色線形。側小穂が雌性、緑色で2〜4個接近してつきます（詳細画像�A）。小穂の苞には淡色で2mmほどの短い鞘があり、5mm内外の針状の葉身があります。雌小穂は長さ8〜15mmで、短い柄につきます（詳細画像�B）。雌花の鱗片は倒卵形、先はほぼ平で無芒。

果胞は紡錘形で鱗片より長く、2.5mm内外、柱頭は3個（詳細画像�C）。

アオスゲと似ていますが、基部の鞘の色が濃く、苞が小穂より短いので区別できます。