メ　　　　　モ

草高10〜30cm、茎は根元から多く 出て、次々と枝分れし株を横に広げて群生し、個体の区別が困難です。葉は柄がなく長だ円形で、茎葉は無毛です。左の画像は休耕田に単独で生育している状態で、最大草高は10cmと低いですが、株の広がりは大きく直径は40cmあります。

下段画像の花は直径6mm、花弁が10個のように見えますが、実際は5個で、各花弁は二つに深く裂けています。そして、雄しべは5個、雌しべの柱頭は3個です（下段画像）。開花は春が盛んですが、夏を除いてわずかながら周年咲いています。田の畦やイネ収穫跡の田んぼなどの比較的湿った場所に発生しています。タネツケバナやナズナほど多くありません。

和名は蚤（ノミ）の衾（フスマ）の意味で、小さい葉をノミの夜具に例えたものです。